コペンハーゲン国立美術館に行った。
ここはルネサンス絵画から現代アートまで幅広く取り扱っており、宗教画やどっかの貴族の肖像画の量はさすがヨーロッパという感じ。
その中で最も注目すべきなのは、アンリ•マティスの作品だろう。絵すごかった!
とまあ、知ったような口で言ってみたが、そんなググればすぐ出てくる情報を書きたいのではない。
僕が現代アートを全く理解できていないのにもかかわらず、あたかも分かったような顔して観ていた時、少し離れたところから大人の歌声が聞こえた。その光景を見なくとも、その言葉が分からなくとも、歌声の行き先は子どもに向かっているのだと分かった。歌声をたどっていくと、画廊のど真ん中に座った先生と子どもたちが手遊びをしている。他のお客さんもいるのに、なにも絵の目の前でやらなくても、、、と思ったが、その場にいたおじさんやおばさんは嫌な顔ひとつせず、むしろにこやかに子どもたちを見守っていた。なので僕も気持ち悪いくらいの笑顔で横を通り過ぎた。
こんなこと日本ではぜっったいにあり得ないだろう。散歩では道の端っこを歩き、公共の乗り物に乗るときは他の人たちの迷惑にならないよう分かれて乗車し、静かに過ごすよう子どもたちを鬼の形相で見守ってきた元保育士の僕が言うのだから間違いない。
振り返ってみると、子ども連れに道を譲る人を何度も見かけたし、ツールドフランス観戦では取った景品を知らない子どもに譲る人もいた。デンマークの人たちは当たり前のようにやっているが、こういう子どもへの小さな配慮が社会で子どもを育てるということなんだろうなと思った。
ググってみて分かったが、デンマークはすごく子育てしやすい国のようだ。
まず子どもが生まれる前から出産までの出産手当が無料に始まり、子供手当(日本でいう児童手当)がめちゃくちゃもらえるらしいし、両親共に育児休暇をしっかり取れるらしい。さらに教育費は大学院まで無料ときた。
その代わりというか、税金はものすごく高い。しかし、社会福祉がしっかりしているから貯金が多くなくても十分な暮らしができるとのこと。
国が違うから日本と比べてどうこう言いはしないが、お金が理由で子育てや出産を諦めるということはなさそうなのは間違いないと思った。
子育てにアツいねデンマーク!
★メモ:平日の仕事終わりにパパが公園で子どもを遊ばせているのをよく見かけます。すばらすぃ〜。
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